SUMMARY

大会概要

三洋物産 インターナショナル ライフ
セービングカップ 2019 大会概要

大会名称 三洋物産 インターナショナル ライフセービングカップ 2019
開催日 2019年6月22日(土)・23日(日)
大会会場 シーサイドももち海浜公園 百道浜地区東側(福岡県福岡市早良区) Google マップで表示
主催 公益財団法人日本ライフセービング協会
特別協賛 株式会社三洋物産/株式会社三洋販売
後援 福岡県、福岡市、福岡市教育委員会、公益財団法人福岡観光コンベンションビューロー
協力 福岡県ライフセービング協会
参加国・地域 オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、スペイン、香港、日本A・日本B

ライフセービングとは

水辺の事故ゼロをめざして
水辺における安全知識と技能を広め、誰もが安全に楽しむことのできる社会へ。

ライフセービングとは、人命救助を本旨とした社会的活動であり、一般的には水辺の事故防止のための実践活動として普及・発展してきました。ライフセービングは単に救命活動のみで完結するものではなく、救命の実践を重ねながら自他の生命を見つめ、すべての生命に対して「慈しみ」を有する活動で、その活動の根本にあるものは生命の尊厳です。

世界保健機関(World Health Organization:WHO)の報告によると、世界中で「85秒に1人」の割合で、毎年30万人以上の人々がその尊い生命を溺死によって失っているといわれています。国際ライフセービング連盟(International Life Saving Federation:ILS)は、WHOの公認団体としてこの受け入れがたい事実を受け止め、ライフセービングの普及を世界へ訴え続けています。

ライフセービング活動は、溺れた者を救うという救助活動から、溺れない安心な環境をマネジメントすること、さらには日常生活の危機管理も含めて、総合的に安全を提供できる活動としても大きな期待が寄せられており、ライフセービングを通じて人と人とが支えあい、安心して暮らせる社会の仕組みづくりに貢献していくことも大切な使命です。

世界唯一のライフセービング国際組織であるILSの日本代表機関として、日本ライフセービング協会(Japan Lifesaving Association:JLA)は2001年にNPO法人となり、2019年から公益財団法人として新しいスタートをきりました。現在では、全国に19都道府県協会と多くのクラブが設立され、認定資格を持つライフセーバーが活躍しています。水辺での人命救助・監視活動はもちろん、新しい救命救助技術の普及、さらには学校教育への導入など、水辺の事故から犠牲者を一人でもなくすべく、JLAは「人と社会に変革をもたらす」法人として、「教育」「救命」「スポーツ」といった領域における生命尊厳の輪を普及していく社会貢献活動を行っています。

ライフセービングスポーツとは

1908年(明治41年)、オーストラリアでライフセービング競技は誕生しました。その生まれた理由は「溺れた者を救いたい」、まさにこの一点です。

ライフセービング競技の場合は「より速く」を求める以上に「より正確さ」も求め、その速さと正確さが「苦しみある者への限りない安心感と絶望なる生命の生還を願う」スポーツとして、その勝利は「生命の尊厳」に他なりません。まさに、ヒューマニズムに根ざしたスポーツとして、その真意は勝敗をも超越した「生命を救う(守る)スポーツ」であり、「今、そこにいる人間が救う・守る」という哲学を有しています。こうして生まれたライフセービング競技は「自己目的なスポーツであるのみならず、人道主義に基づいた人命救助という目的をも兼ね備えており、そのことこそライフセービング競技の意義の一つである」といえます。ライフセービング競技は、レスキュー活動のための救助技術や体力の維持・向上を目的としているため、その種目要素は実際の救助活動をシュミレーションしたものがベースとなっています。

またILSは、国際オリンピック委員会や国際スポーツ連盟機構、国際ワールドゲームズ協会といった国際スポーツ組織の公認組織であり、ライフセービングスポーツという側面から世界的な普及に寄与しています。

三洋物産 インターナショナル
ライフセービングカップ

勝利の先に、守るべき命がある。

2006年より開催されている国内唯一の国際大会が『三洋物産 インターナショナル ライフセービングカップ』です。日本代表選手の強化を目的として海外の強豪国を日本に招聘して開催される大会で、ライフセービング大国であるオーストラリア、ニュージーランドをはじめ、南アフリカやイギリス、アメリカなどの強豪国、そしてアジアの各国地域が参加して、毎回ハイレベルなレースが繰り広げられてきました。12回目を迎えた今年は、世界選手権大会でも日本と接戦を演じたスペインの初参加が決定しました。

2018年に行われた世界選手権大会で、日本代表は総合8位入賞の好成績をおさめました。そこからさらなる強化育成プログラムを進め、植木将人新監督率いる新体制で今大会にのぞみます。ライフセーバーである選手は、スポーツとしての勝利を得るためのみならず、守るべき命のために日々過酷なトレーニングを行っています。日本代表選手の育成は、技術のある救助者を育てることに繋がり、水辺の事故ゼロへの道筋を作っているといえます。また世界と互角に戦える実力が求められる選手育成のために、日本ライフセービング協会では、ユース世代を含むライフセービングスポーツ人口の拡大、指導者の育成、さらには競技会の充実など、将来を見据えた計画を推進しています。

今大会は、国際大会初採用となるリレー種目(オーシャンMライフセーバーリレー)の導入を予定。世界各国のライフセーバーから注目される大会となります。ぜひご期待ください。